どう言っていいのかと言葉が見つからなくて、頭の中が音を立ててぐるぐると動き回っているような感覚を何度も感じました。
今回、施術を依頼してくださったのは、昨年、ご主人を亡くされた50代の女性です。
良性の腫瘍が出来たので、癌にならないうちにとりあえず切除しましょうという言葉を信じ、手術をして半年も経たないうちに亡くなったそうです。
完全な医療ミスじゃないのかと思いましたが、彼女もご両親もそれを追及されることはなかったようです。
その話をお聞きする前にピンクの照明がいかにもといった感じのホテルのエレベーターに乗り込んだときに、こういう場所は久しぶりですかとお聞きしたところ、主人と2・3ヶ月に1度は利用していましたと返事が返ってきて、そんなに仲のいいご夫婦なのになぜ施術を受けようと思われたのかが疑問でしたが、亡くなったいきさつをお聞きしたときに、余計に彼女の悲しみの大きさが伝わってきたのです。
単純に慰める言葉をかけるのも失礼な気がして、淡々とお話を聞くことしか出来ませんでした。
施術を依頼された理由は、単純ではないはずですが、人肌が恋しいという感覚を初めて知ったという言葉が印象的でした。
そんなことを誰にも相談することも出来ず、こういった施術ででも、もし満たされることが出来たなら明日からまた元気にやっていけそうな気がしますと笑顔で話してくださったときに責任の重さと使命感のようなものを感じました。
80分間のお試しコースは、通常のマッサージと性感マッサージの時間がほぼ同じなのですが、今回は、そういった感じではなく、なるべく彼女に寄り添うような施術をさせていただきました。
ご主人には遠く及ばないとは思いますが、少しでも明日からのエネルギーになったらいいなと思います。
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人肌を求めて
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