施術依頼をされる方のなかには、既婚・未婚を問わず数年、長い人なら20年以上もセックスレスの人がいらっしゃいます。

僕はこういう仕事をしていますが、セックスが人生において一番大切だとは思っていません。

価値観は人それぞれにあっていいと思いますし、何よりもコミュニケーションが大切だと思っていて、セックスはコミュニケーションのためのひとつの手段だと考えています。

厳密に言うとセックスではなくタクティリスですが……。(タクティリスについては こちら で説明しています)

ただ、セックスをしている人としていない人とでは、偏見なのかも知れませんが、輝き方が違うように感じます。

もちろん前者の方が輝いていると思うのです。

今回の依頼者の女性には、この考えを見事に裏切られました。

待ち合わせ場所にいらっしゃったのは、言葉が適切ではないですが、女性としてのフェロモンが溢れているような方でした。

隙がなく、仕事もしっかりとされているのが、人目でわかる人です。

彼女は離婚をされていて、現在は独身で、少し前からパートナーができたようです。

その方とは、まだセックスをされていないということでした。

離婚してから十年近くもセックスをしていないということになります。

そんなに長い期間、男性との触れ合いがないにも関わらず、この色気はどこから来ているのかと不思議に感じたと同時にさきほどの固定観念が崩壊しました。

現在のパートナーとは、そういったシチュエーションは何度もあったようなのですが、彼女が抱えるトラウマのようなもののために、スムーズに最後まで出来ていないということでした。

そのトラウマとは、前夫から受けた言動によって芽生えたセックスに対しての恐怖心です。

施術を依頼された目的は、その恐怖心を克服したいということのようでした。

彼女のように恐怖心までいだいて、新しい人とスムーズな関係を結ぶことが出来なくなるという人は、少ないかも知れませんが、無神経な言葉や態度によって楽しいはずのセックスが、とても苦痛になってしまっている女性は、想像以上に多いはずです。

男性側からするとそれが二人の関係にプラスになると思っているのかも知れません。

細かなことまではお聞きしませんでしたが、彼女の自尊心を傷つけていたのは確かのようです。

今回の施術では普段以上に大切に接するということを心がけました。

その結果かどうかはわかりませんが、怖がるという状況はなく、最後まで無事に終えることが出来ました。

新しいパートナーは、彼女のことを大切に扱ってくれるということでしたから、きっと恐怖心もなくなると確信しています。