小柄で上品そうな女性が待ち合わせ場所にいらっしゃいました。

予約メールの送信ボタンを押すのに何ヶ月もかかったと笑いながら話してくださいました。

ホテルのエレベーター内で、こういったところは久しぶりですかと尋ねたところ、半年振りぐらいという回答がありました。

不倫相手ではなくご主人と年に数回利用しているそうです。

子供がある程度成長するとなかなか同じ屋根の下で夫婦の営みをするということが出来ません。

依頼者ご夫婦は、年に数回ホテルを利用されているということで、正直なところ珍しいと思いました。

これまでに依頼された既婚女性の話を聞くと大抵は、「お金がもったいない」とか、「その内に」とかいう返事が夫から返ってくるだけでほとんど実現しないと聞いていたからです。

今回依頼された具体的な理由は、中で感じたことが生まれてから一度もないからということでした。

ご主人もそのことを気にされているみたいで、出来れば感じるようになって二人の時間をより楽しいものにしたいという気持ちがあったのかも知れません。

その話を聞いたときにそういった女性は少なくないということをお話し、1回の施術で気持ちよくなれることはほとんどないということを伝えました。

ご主人とのセックスでは、クリトリスへの刺激で絶頂を迎えることが出来るということでしたが、今回の施術ではそれすらも達成することが出来ませんでした。

それでも笑顔で対応していただき、僕自身救われたような気持ちになりました。

言い訳のようになりますが、セックスは絶頂を迎えることが目的ではなく、互いの肌のぬくもりや質感を感じて幸福な気持ちになることが重要です。

とはいっても、気持ちよくなるに越したことはないんでしょうけれど……。

僕もまだまだ修行が足りないようです。