ほんとうの心の力中村天風著
中村天風さんは、明治9年に生まれて、昭和43年92歳で亡くなられています。
この本を読んでまず驚いたのは、僕がいつも考えたりブログなどに書いていることを本当に簡潔により理解しやすく書かれていたことでした。
以前、紹介した「体癖」の著者野口晴哉さんもそうでしたが、文章というよりもまるで隣にいて、語りかけるような文体になっていて、とても理解しやすいです。
この本は、タイトルがあって、それについて見開きの2ページでまとめていて、とてもテンポがいいし、大きさが手帳サイズなので、いつもカバンに入れて、心にひっかかるものがあれば読み返してみるのもいいなと思いました。
僕がおもしろいなと思った話をご紹介します。
=========================悪人と善人いつかある人が私に聞いたことがある。
「先生のところには、どんなことがあっても、機嫌の悪いという人をみたことがないが、誰もどんなことがあっても、お怒りにならんのはどういうわけですか?」と言うから、「それはね、俺のところはみんなね、悪人ばかり多いからだよ」とこう言ったら、その人が目をまるくして、「先生のところは悪人だらけですか!?」
「そうなんだよ」
まだ意味がわからないから、「どうゆうわけですか?」と聞くから、「私のところじゃ、何か事が起こるだろう。そうすると、『あ、私が悪かった』とこう言う。誰でもいいから、私が悪かったってことを言って罪を背負ってしまうと、喧嘩にならない。人が一言でも、『あ、私が悪かった、そこにそれを置いたもんだから、壊れたのね』というふうに言っちまうと、これ、喧嘩にならないよ。
ところが、あなた方の家庭だと、善人ばかりだからいけねえ。
何か事があると、『私はいいんだ、私は何も悪いことはしていないんだ。あの人が悪いんだ』とこうなるから、そりゃ好きに喧嘩をやりだすものね」
=========================自分を悪人に仕立て上げるのと、他人といさかいを起こすのとでは、どちらが軽傷で済むんでしょう。
自分の安いプライドをかけてまで、自分には非はありませんと頑張っているいる人が多いですが、そういう人を見てるととても時間を無駄にしているように思います。
そもそもプライドなんてえもんは、人に見せ付けるようなもんでなくて、自分が納得できればそれでいいもんじゃねえかと思うんだよね。
最後は、天風さん風にまとめてみました。
お勧めしたい一冊です。