ヘナヘナな体
今、体癖という本を読んでいます。
先日、ブログねたを探しに古本屋さんで買った昭和40年代の主婦の友の記事で紹介されていた野口晴哉という人が書かれた本です。
野口さんは子供のころに、戦争が原因で体を壊した人たちに触れることで体調を改善させていたそうで、大人になってから自分の能力を科学的に解明しようということで、さまざまな勉強をして現在の整体協会を作られた人です。
野口さんのところに訪れる人はその記事が書かれたときですでに20万人以上もいたそうで、僕のブログの3年分の訪問者となります。
たとえが間違ってますね。
この本の中で印象になったのは、やたらと「ヘナヘナ」という言葉が使われていることでした。
昔、「へなちょこ」などという言葉も使われていましたが、「ヘナ」ってどういう意味なのでしょう。
「へナ」とは「埴」と書くそうで、埴輪に使われていた土を表しています。
その土を使ったお猪口は粗末なものだったそうで、そこから取るに足らないものの総称として「へなちょこ」という言葉が出来たという説もあります。
「ヘナヘナ」が「へなちょこ」から来ているのかどうかはわかりませんが、とにかく半人前というか弱体というか力の入っていない状態をへなへなで表すようになっています。
この本では、人類が誕生してから7000万年経過しているが、進化しているのだろうかという疑問から始まります。
この世の中のあらゆる生物は周りの環境に順応していく能力を持っていて、人間も同じように環境に適応する能力を持っています。
人間以外の動物は周りの環境の変化に合わせて適応していくのですが、人間だけが環境を自らの手で変えていくことが出来ます。
夏でもクーラーの利いた涼しい空間を作り出すことも出来ますし、冬もぽかぽかです。
そういった環境が当たり前になると人間もそのなまぬるい環境に適応していくことになります。
体にいいとされている栄養素を取り続けるとその栄養食品からしか栄養が吸収できなくなります。
常にその環境に適応しようと体が変化していくのです。
ヘナヘナな体というのは、自らが作り出した快適な環境に順応した体だといえます。
野口さんの整体理論に「活元」という考え方があります。
整体の目的は、病気を寄せ付けないとか打ち勝つといったことではなく、病気になってもそれをやりすごすことが出来る体を作り上げることを目指しているようです。
癌でも白血病でも脳梗塞でも、どんな症状がおきてもそれに順応してやり過ごすことが出来れば病気が原因で死ぬことはないはずです。
再適応という言葉を使われているのですが、その病気が起きたときに再適応出来なくなったら死を迎えなければいけないという考え方なのです。
例えると病気という訪問者が家に突然きたとして、その訪問者を追い払うのではなく迎え入れて共に数日間もてなしてから、帰ってもらうぐらいの度量を体にもたせるといったものだと思います。
ようはどんな人でもウェルカム状態で対応することができれば、病気をおそれることはないはずなのです。
普通の人はチャイムがなったとたんに病院の先生のところに行って、どういう風に対応すればいいのでしょうかと質問します。
たいていの医者は、それは大変ですからとりあえず塩でもまいて追っ払っておきましょうとか警察に連絡してパトロールを強化してもらいましょうという回答をするのです。
突然の訪問者が自分にとって、とても大切なメッセージを持ってきているかもしれないのに・・。