2012-12-18 読書・書評

プラトニック・アニマル代々木忠著

代々木忠さんはアダルト映画の監督として有名です。

僕が19歳のときにポルノ映画館で代々木監督の「ザ・オナニー」シリーズを見たときにすごく興奮した記憶があります。

それまでもエロ本やポルノ映画、風俗なども知っていたはずなのですが、その映画からは映像として視覚や聴覚から入ってくる情報とは違うものが僕の体に入ってきた気がします。

今から思うと人間が本来持っている「性」に対して直接シグナルを発信して共鳴させていたのかもしれません。

「プラトニック・アニマル」は、アダルト映画業界やセックスについて書かれた本というよりもセックスを追及してきた経験から学んだ人間の本質的なことをわかりやすく説明してくれています。

とくに印象的だった部分を抜粋します。

もしSEX に愛がなかったら、快楽という幻の奴隸になっていくよ。もしSEX に愛があったら、あなたは真に人を愛することを知るだろう。

しかし、今あなたは愛が何であるかが、わからない。なぜならば、愛とは思考が落ち、エゴが死んだときにのみ起きる心の状態を言うからね。愛が何かを考えろ。考えて考えて考え抜け。愛は思考レベルに属していない。

でも、現場でやっているときに、きっとそれが何かわかるだろうこれは撮影の時に出演する女性に対して発した言葉だと思います。オーガズムに達することが出来ない理由の中に自分がもつエゴが邪魔しているということから監督が話した内容です。

ここで言う「愛」とは、執着心や独占欲をたぶんに含んだ恋愛の愛ではないと述べています。僕の施術で心が満たされることの理由のひとつに僕に対して見返りを求めていないということがあるのかもしれません。

その一瞬だけお互いの心の交流を楽しむ以外に考えないで済むから素直に受け入れてもらうことが可能になる。欲をむき出しにした結婚生活や恋愛で自分たちが思っている愛よりも著者が言っている「愛」に近いかもしれません。

是非、読んでいただきたい本のひとつとなりました。

2012〜2013年のYahoo!ブログ掲載記事。『集客の書』収録版から復元。
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