2012-12-17 読書・書評

秘法!超能力仙道入門高藤総一郎著

1日に千里(4000キロ)も移動したり、霞を食べて何百歳も生きていたりする仙人が昔の中国にはいた。

と著者は本気で断言している。

世の中には科学で証明できないことや目や耳で確認できないことはたくさんあり、人間は自分で納得できないことは否定してしまう傾向にある。

僕がこの本を読もうと思ったきっかけは、性感マッサージの際に目に見えないエネルギーのようなものが確実に存在していると実感したからだ。

マッサージを始め出すと僕自身の手が熱をおびたように温かくなる。

特に気を手に集中させるためのトレーニングを積んだわけではないが、結果的に温かい手で体をほぐすとともにゆっくりと熱を与えるようにしている。

「性」というのは男女の交わりだけの印象に捉われがちだが、動物や植物からもエネルギーを感じることがある。

たぶん大地や空など、生命があると証明されていないものからもエネルギーが放出されていて、体にいい影響をもたらすものや悪い影響をもたらすものなどがあるのかもしれない。

同じエネルギーでもその人のフィルターによって良くなったり悪くなったりすることも考えられる。

自分はひとりの人間でしかないが、自分の中には60兆もの細胞があり、それらひとつひとつも独立した生命体だと感じることが出来れば地球上にいる60億の人間を地球のひとつの細胞だと考えることも可能なはずだ。

癌になる原因に遺伝子が関係していると定説となりつつあるが、癌の発病率の高い家庭にまったく異なった遺伝子をもつ人間が養子になってもその家族と同じ発生率になるという結果から遺伝子よりも環境が細胞に影響を与えて病気の原因になっているという学者も登場している。

仙人の話から少しそれたが、自分が確信していることというのはそれまで生きてきた中で得た僅かの情報の上でなりたっているだけであって、自分が理解できないことを否定してしまうのはすごく勿体無い気がする。

霞を食って何百年も生きていたいと思っているわけではないが、可能性がゼロではないということがとても楽しく思う。

気をつかう。気がふれる。気をもむ。気ちがい。気持ちがいい。気持ちが悪い。気がいい。気分がいい。気力が充実する。気にする。・・・何の気なしに使っている「気」という言葉なのにその本質的なことを真剣に考えている人はそれほど多くないのも不思議なことかもしれない。

僕は「気ちがい」というあまり普通の人には経験の出来ないことを体験できたために精神病院に入院した。

そこには2・3日で退院していく人もいれば、子供のころから何十年も入院している人もいた。

五感で感じたものを頭の中で描き出して生きているので、基本的には頭の中で描いたものがその人の世界となる。何十年も入院している人の世界は、その人しかわからない。

家族は自分達の世界で生活を送って欲しいと毎日願っていることだと思うが、それはその家族が考えるルールでしかなく、本人はとてもいい人生を送っているのかもしれない。

仙人たちがいた場所や時代というのは、そういった思考が当たり前だったから実現していたとも考えられる。

鉄の塊が空を飛ぶことは理解できても人間が飛ぶことが理解できないというのも固定観念のひとつに過ぎないと言えば馬鹿にされるだろうが、夢の中では確かに飛ぶことが出来ている。

現実で飛んでしまうといろいろとやっかいなことが、おまけとしてついてくるだろうが、夢の中で飛んでいるだけなら問題が起きない。

仙道入門では初心者レベルから最後は出神といって肉体からエネルギーを分離させてもう一人の自分を作り出すというところまで説明していた。著者の住む世界では、それが当たり前のこととして広がっているのである。

世界はひとつではなくひとりひとり、ひとつひとつが中心となった世界が存在するということを精神病院で自分の存在とはなにかということを突き詰めた結果を大切に今を生きている。

仙道、宗教、哲学、科学、医学、その他さまざまな分野で活躍する人たちがいたし、これからも登場するだろうが自分の世界は自分が支配しているのであって、他人に依存したり強制されて流されて悩み続けるのは自分を苦しめているだけだということに気がついてほしいと思う。

仙人入門は面白いが、その具体的なトレーニング法を読んで自分には無理だし、時間の無駄だと判断した。

楽しく継続できることに集中していれば最後には「出神」の域に達するはずだと思っているからだ。

2012〜2013年のYahoo!ブログ掲載記事。『集客の書』収録版から復元。
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