やるべきことだけに集中しなさい!リーサ・ニコルズ著
本文73ページよりある日、男性が1軒の家の前を通りかかると、おばあさんとおじいさんがポーチで揺り椅子を揺らし、その前に1匹の犬が寝そべって、苦しそうにうめいていました。
翌日もその家の前を通りかかると、犬が同じように苦しそうにうめいていました。不思議に思い、次の日もまた犬がうめいていたら、老夫婦にわけを尋ねてみることにしました。
3日目になり、またしても同じ光景を目撃しました。男性はもう我慢できませんでした。
「すみません。その犬はいったいどうしたんですか?」
「ああ、この子のこと?釘の上に寝ているのよ」
おばあさんの返事にとまどって、男性は尋ねました。
「釘の上に寝ていて痛いのなら、どうして起き上がろうとしないのですか?」
おばあさんはほほえんで、優しい声で言いました。
「そうね、うめくだけの痛みは感じても、まだ起き上がるほどじゃないのね」
著者のリーサ・ニコルズという人は黒人女性です。現在は自己啓発の講師をされていて主に若者に対して生きるための元気を与える仕事をされているみたいです。この本に出会ったのは、引き寄せの法則を世間に知らしめた「ザ・シークレット」という本を購入した際にしりました。
その本の中で彼女が言った一言が僕の考えと同じだったからです。
「あなたは自分の運命のデザイナーです。あなたが作家です。あなたが自分の物語を書くのです。あなたの手にはペンがあり、結果はあなたが選んだものがやってきます」
という言葉でした。
僕は20年前に自分がなぜ生まれてきたのか、どう生きていくべきなのかと考えすぎて精神病院に入院した過去があります。入院した直接の理由は、自分が世界を救う救世主だと思ったせいなのですが、閉鎖病棟に入れられ、その中にある保護室というところに入れられたときにいろいろなことを考えました。
救世主であるはずの自分が、今食事もトイレもいけない場所に押し込められているという状況に対して、その時は、ドラゴンボールに出てきた「精神と時の部屋」だと思っていたのですが、2週間ぐらい食べるものも拒否しながら過ごして考えていたら矛盾があることに気がつきました。
神様の存在についてです。
ドラゴンボールの中では神様というのは別の惑星からきた宇宙人という設定になっているのですが、それよりももっと強い存在がいる設定になっています。
保護室がもし神様のいる場所(精神病院)の中にある精神と時の部屋だとしたら、さらにその上の存在の説明がつかなくなってしまったのです。
必死で考えて出た最終的な結論は、神様はいないでした。
もし神様という目に見えないものがあるとしたらそれは自分の中にあると思ったんです。
現在、僕は自分が小説の主人公だと思って生きています。それはこれを読んでいる人たち全てに当てはまります。
あなたの人生ではあなたが主人公です。
その小説を書いている小説家も自分自身だと思っています。だから周りにいる人や出会う本なども全て自分が描き出しているのです。
引き寄せの法則ではいいことも悪いことも全て自分が思ったことを引き寄せて現実のものになると言っています。そうであるのなら目や耳に入ってくる様々なモノは自分が描き出したと思ってもおかしくはないはずです。
リーサ・ニコルズさんは、は黒人に生まれて子供の頃から迫害を受けてきました。大人になってからも様々な問題が彼女を襲ってきたのですが、それをすべて克服して現在があります。冒頭で転載した文章に登場している犬ではなかったわけです。
毎日の生活に不満を持ちながらもなにも行動を起こさない人は冒頭の犬かもしれません。
みんな立ち上がろう!
なんて言う気持ちはまったくありません。
ただ、自分の人生は自分が決めることが出来るということだけは理解してください。釘がささったままの人生でもいいのであればそれでいいと思います。
僕は痛みから離れてもう少しだけ散歩をしてみたいと思っています。