2012-10-25 読書・書評

15人が選んだ幸せの道ウィリアム・グラッサー著

グラッサー博士は精神科医で、一部の精神病を除きほとんどの病気を薬無しでカウンセリングによって治療します。

病気の症状が出る原因は脳の異常ではなく、本人が選択して行動した結果であると考えていて、逆に症状を克服するために理想とする世界をイメージしてそれに対して行動を選択することで病気を治すのです。

薬の効果を100%否定している訳ではありませんが、薬は症状を抑えることは出来ても根本的な解決にはなりません。

自らの思考や行動の結果、精神的な病になったわけですから直すのもその逆を取ればいいわけです。

僕は20年前に統合失調症になりました。

10ヶ月間入院しました。入院中は1日3回、食後に薬を飲まされます。院内では気づかないのですが、外出許可が下りて外に出たときに同じ病棟の患者が街中を歩く姿をみて、テンポがあきらかに普通の人と比べて遅いのに気づきました。

たぶん僕自身もそんな感じだったのでしょう。

退院後、すぐに薬を飲まなくてもよくなりましたが、精神病院に入院したという心の履歴は消すことが出来ず、社会復帰できるまでに2年間かかりました。

もしその時にこの本に出会っていたらもっと復帰は早かったかもしれません。

ただ、今この本にめぐり合えたということも20代のときに入院したということも僕の人生では最初からシナリオにあったのかもしれません。

今は、グラッサー博士の「選択理論」という本を読んでいます。

女性とただエッチなことがしたいという不純な動機から今のような気持ちになってる自分の変化にとまどいながらも毎日楽しみながら活動しています。

もしあなたがなにか悩みを抱えていらっしゃるのでしたら、それを解決するためにはまず悩むという行動を選択していることをやめてください。

悩みの原因がご主人の浮気などの過去のことならそれを考えることはあなたにとってもなにひとついいことではないので、過去のことを考えるという行動を選択することをやめてください。

全てはあなた自身が選択した結果です。

一般的な心理療法は、過去のトラウマや幼い頃の家庭環境などを分析し、病気の原因を探ったりしますが、グラッサー博士は過去のことは一切とりあげません。

今から自分で選択できることだけに集中するのです。

「15人が選んだ幸せの道」ではさまざまな問題を抱えた15人の人が、カウンセリングを通して自分達で行動を選択し病気と向き合う姿勢が描かれています。

精神病に限らず夫婦関係やこどもの癇癪などに対応できない親などさまざまなテーマがあるので、あなたの抱えている悩みにも応用可能かなと思います。

僕は性感マッサージ師という職業をカミングアウトしたいと思い、社会的に認められるぐらいの職業になればと思って活動をしています。

家族には絶対に打ち明けられないという気持ちをずっと持っていたのですが、この本の中の女性になりたいと思っている55歳の男性の話を読んで勇気がわきました。

女性として生まれ変わりたいと思う気持ちも性感マッサージをきっかけにカウンセリングを天職としてやっていきたいと思う気持ちは同じだと思ったからです。

今日の記事は自分に対する決意表明かもしれませんね。

2012〜2013年のYahoo!ブログ掲載記事。『集客の書』収録版から復元。
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